Biography


廣田丈自、北海道小樽市出身。
パーカッションを11歳、作曲を13歳で始める。
京都市立芸術大学で学んだ後、1972年にツトム・ヤマシタ率いるレッド・ブッダ・シアターにパーカッショニストとして参加、後に音楽監督となり、ヨーロッパ、アメリカを幅広く巡演。
1976年、アルバム"サハスララ"をキングレコードよりリリース。
1977年、国際的にも評価の高いリンゼイ・ケンプ・カンパニーにパーカッショニスト兼音楽監督として参加、ヨーロッパ、メキシコ、カナダ、アメリカ、南米、日本を巡演。
1991年、同カンパニーは廣田丈自が音楽監督・製作・演奏を担当した作品「ONNAGATA」でロンドンの情報誌TimeOutが主催するTime Out Awardのベスト・ダンス・カンパニー賞を受賞。
また1981年にはアメリカとドイツで2枚目のアルバム「The Wheel Of Fortune」がリリースされた。

1991年、中国人笛奏者Guo Yue、アイルランド出身のPól Brennan(元Clannad)とグループTrísanを結成。精力的にヨーロッパ、カナダ、アメリカ、日本でコンサート・ツアーを行った。1993年にリリースされたアルバム"Trísan(1993)"は、同年タワー・レコードの‘The Best Contemporary Instrumental Music’を受賞。また、翌1994年にはGuo Yueとのアルバム"Red Ribbon (1994)"をリリース。二人は1995年、ベルギーのブルージュ・フェスティバルに出演、さらにベルギー、イタリア、イギリスでツアーを行った。

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©Brian Tarr
イギリスを拠点に70年代より和太鼓の演奏を行ってきた草分け的存在であったが、北海道登別の北海太鼓の大場一刀のもとで学んだ技術と経験は、彼の演奏の基盤を形づくり、精神的な拠り所として深い影響を与えている。一方、大場一刀も廣田丈自を北海太鼓の流れをくむ演奏家として認めた。
90年代に入りイギリスでも他の和太鼓奏者や太鼓グループが誕生、活動を開始。「Joji Hirota and The Taiko Drummers」「Joji Hirota Taiko Group」などの形で、他の奏者らとともに演奏活動を行っている。コンサートのプログラムには太鼓曲だけではなく廣田丈自の編曲による日本の民謡なども含み、唄や尺八の演奏もしている。

1996年からコンスタントな演奏活動を続けているマルチ・パーカッショニストPete Lockettとのコラボレーション"Taiko to Tabla"は、世界各地の40以上もの打楽器ステージ上に登場、駆使される比類ないフュージョン。二人は1998年、ブルージュ・フェスティバルで演奏。その際に録音されたライブアルバム"Taiko to Tabla (1998)"がリリースされている。また、イギリス、ベルギー、オランダ、香港等を巡演した。
ソロ・アルバム最近作"The Gate(1999)"におけるロンドン・メトロポリタン・アンサンブル(LME)との共演では、情感溢れる日本語の唄や尺八、和太鼓と西洋楽器の弦楽五重奏とが優美に調和している。LMEとのコンサートもイギリス各地で行っている。
”Ensemble Tozai”は、イギリスにおいて実施された日本年Japan2001(2001年5月から2002年3月にかけてイギリス各地で開催された現代の日本文化と生活を紹介するイベント・シリーズ)に向けて特別に企画されたもので、廣田丈自の他に加藤秀和(尺八)、木野雅之(ヴァイオリン)、藤澤玲子(ピアノ)の4名で構成。西洋音楽と日本音楽の伝統と現代とを融合させる試みで、イギリス・日本両国の作曲家による曲を取り上げ、イギリス各地で多くのコンサートを行った。

TVや舞台などの音楽製作も幅広く手がけており、イギリス・アングリアTVの野生動物シリーズ番組「Survival」では、多くの音楽をAnthony Phillipsと共同制作。一部はアルバム"Time and Tide(1997)"に収録されている。
最近の舞台関係の仕事としては、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの1999年度作品「マクベス」の製作・公演に参加。ソロ・パーカッショニストとして演奏するだけでなく、インストゥルメンタル部分の作曲も一部担当し、イギリス、アメリカ、日本で公演した。またイギリスのTV局チャンネル4で放映された映画版のレコーディングでも演奏した。
その他、主だった最近のコラボレーションとしては、Jah WobbleやサックスのBill Evansとの共演等が挙げられる。
世界各地で開催されるワールド・ミュージックのフェスティバルWOMAD(World Of Music, Arts and Dance、ピーター・ガブリエルの構想による音楽・芸術・ダンスのフェスティバル)にも、1986年の初参加以来、世界各地の会場に数多く出演している。

これまでに4作のソロ・アルバム"サハスララ (1976)"、"The Wheel of Fortune (1981)"、"Rain Forest Dream (1990)"、"The Gate (1999)"を発表。2002年7月には、"The Gate "の日本盤が東芝EMIからリリースされることが決まっている。この日本盤ではオリジナルのリアル・ワールド・レコード版に収録されていた太鼓曲2曲に代わって新たに作曲・レコーディングされた4曲が収録される。また、追って9月後半には、日本でもLMEとの共演でコンサートが開かれる予定。


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©Brian Tarr